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zoom RSS 宮尾登美子「天璋院篤姫」下巻

<<   作成日時 : 2008/02/09 20:53   >>

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今年の大河の原作「天璋院篤姫」の下巻を読み終えました。つっても
週の頭には読み終えてたんですが、ハチクロとかボンビーとか相棒とか
色々見てるうちについ記事を書くのが遅くなってしまって…えへ♪





※ここから先はネタバレがあります。要注意!

島津斉彬から「次の将軍に一橋慶喜公を推すように」との密命を受けて
大奥に入った篤姫ですが、その命を果たす事はできず、家定の後を継ぐのは
紀州松平家の慶福(のちの家茂)となりました。斉彬公の願いが果たせな
かったと幾島はくやしがっていましたが、慶喜を快く思っていなかった篤姫は
むしろこれでよかったと思っています。家定は聡明で健やかな篤姫に「次期
将軍を補佐してやってくれ」と頼みますが…。

と、ここまでが前編。後編は家茂の正室皇女和宮が登場して、大奥を舞台に
嫁と姑のバトルが始まります。ここ、ドラマではどうやるつもりなんでしょうね。
宮崎あおいと堀北真希が姑と嫁の関係になるなんて想像つきませんが。

家茂に将軍職を譲った後、家定は持病の脚気が悪化して亡くなるのですが、
篤姫に夫の訃報が届いたのはその死から1ヵ月後のことでした。篤姫はこれに
憤慨しますが、「これがしきたりだから」と片付けられてしまいます。小説の
家定と篤姫は、普通の夫婦ではないにしても心が通じ合っていたので、この
場面には涙を誘われました。夫が生死の境をさまよっている間に、そばにいる
こともできなければ死んだ事も教えてもらえないなんて、悲しすぎます。小説の
篤姫はたいがい泣いてるか怒ってるか落ち込んでるかのどれかなのですが、
家定の死に号泣する篤姫の姿には、私も思わずもらい泣きしました…。

で、家定が亡くなって間もなく、斉彬公も突然の病で亡くなりました。そして
ただ1人生き残っていた斉彬の嫡男も…ということは、はい、そうです。島津
久光の嫡男が島津家を継ぐことになりました。呪いなんて信じないけど、
なんだか斉彬がお由羅の呪いに負けたみたいでぞっとしました。

斉彬の死後、彼が抱いていた構想(徳川幕府を倒して新幕府をつくる)を知った
篤姫は「自分は捨て駒であったか」と愕然とします。斉彬としては篤姫は
現幕府を倒してから薩摩に戻せばいいやと思っていたのかもしれませんが。

その後、公武合体のために皇女和宮が降嫁して、篤姫と和宮のバトルが
始まるわけですが、いやもうこれがなんというか。篤姫が和宮に苛立つ理由
として、作中では“嫁いでからも大奥の風習に従わず、あくまで京風を通そうと
している”ことや、“四六時中生母がべったりはりついていて、自分の意志と
いうものが見られない”というのがあるのですが、それ以上に篤姫は宮に
女として嫉妬しているんですよね。
「宮は女として夫に愛されている」
自分の夫はアレがナニだったのに…ってしょっちゅう悶々としてました。
このへんかなり生々しいです。実際、篤姫と家茂は10歳しか歳が離れて
おらず、家茂は子供の頃から見目麗しく聡明だった(そうです)ので、夫とは
まともな夫婦関係が持てなかった篤姫が家茂に恋愛感情に似た気持ちを持って
しまうのも、その妻の和宮に嫉妬するのもしかたな…って、おい、それじゃつまり
嫁と姑が息子をめぐって三角関係ってことかよ!

こんなのNHKでできるかー!!

いったいどこのレディコミだよ!!いや面白いんだけどさ。こういうドロドロ。
でもNHK向けじゃないよね…。

こんな感じで後編の篤姫はずーっと悶々としているのですが、家茂が亡くなって
慶喜が最後の将軍になり、大政奉還するまでの激動の時代はさすがにきりっと
してかっこよかったです。それでもやっぱり「大奥」の中にいる人ですから、外の
世界の情報が入ってこなくて、ぎりぎりになってそれを知って愕然としたりするん
ですけどね(でもドラマだと、篤姫は大奥にいながらにして何でも知ってそうだ)。

時代が明治になり、徳川という重荷を下ろした後は、篤姫と和宮は和解して、
穏やかな晩年をすごしたそうです。多分ドラマでも「ホワイト父さんのうちで
しゃもじの奪い合いをしたあと、仲良く同じカゴに乗って帰る篤姫と和宮」が
出てくるんではないでしょうか。でもこれがラストシーンだったらやだなぁ。

小説の篤姫は慶喜が大嫌いで、徳川幕府が倒れるまでは故郷薩摩のことも
憎んでいました。といっても小説に出てくるのは西郷どんだけなのですが。
しかも出番は篤姫が輿入れする際に、斉彬の命で篤姫の嫁入り道具を用意する
のと、江戸城開城の前に一度面会するくらいです。なんとなくドラマでは
尚五郎がこの西郷どんの役割をするのでは、という気がします。でも“好きな
相手の嫁入り道具を準備する”なんて、プレイとしてはちょっとハードすぎるかな?

…ところで、西郷どんがお坊さんと心中未遂した件ですが。
これはぜひドラマでもやってほしいなぁ。うんうん。


新装版 天璋院篤姫(下)
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
師匠こんにちは!
「L」ご覧になったんですね、「数学少年(?)」が「ニ○」になるんですか?じゃ「○ロ」は?これってアルファベットのLMN・・・ってことなんですよね(じゃZまでありなのかな?)
って、コーナーが違う話はこれくらいにして・・・(ワタシも来週くらいには行きたいです)

>斉彬の死後、彼が抱いていた構想(徳川幕府を倒して新幕府をつくる)を知った
篤姫は「自分は捨て駒であったか」と愕然とします
やっぱり「倒幕」が目的だったんだ・・・桃太郎のヤツ!

>篤姫と和宮は和解して、穏やかな晩年をすごしたそうです。
そう、でもその後和宮はとっとと死んじゃうから・・・ホント一人ぽっちになるみたいですよね。

>…ところで、西郷どんがお坊さんと心中未遂した件ですが。
あの・・・「お坊さん」って♂ですよね?♀だったら「尼さん」ですもんね・・・ふ〜ん・・・色々とどこまでドラマで出来るか?ですよね?
なおみ
2008/02/11 16:57
>なおみさん
そうそう、「○ア」がタイ人(中の人は日本人だけど)なんですよー。ええーっですよね。原作ファンへのサービスのつもりなのかもしれませんが…。あ、「メ○」は出てきませんでした。出てこなくてもいいわい、って感じですけど。
>桃太郎のヤツ!
なかなかの腹黒ですよ、桃太郎は…さすが第2のフグ!!
>一人ぼっちになるみたい
和宮が亡くなってから篤姫が亡くなるまで約6年あるので、その間は寂しかったかもしれませんね。ドラマはどのへんでオチをつけるつもりなんでしょう。
>西郷どん
いやもうどうなさるおつもりなのか…普通に男2人で自殺しようとした、ってことになるのかな。それだって壮絶ですよね〜どうするんでしょう、ドラマ。(ちなみにお坊さんは亡くなって、西郷どんは流罪になります)
もちきち
2008/02/12 23:48
もちきちさん、こんばんは。度々お邪魔します。
実はね、また「クラブもどき」を作ろうと思いまして、そこで師匠の「完読レビュー上・下巻」を紹介させて頂きたいのですが・・・宜しいでしょうか?
なおみ
2008/02/16 00:38
>なおみさん
こんばんにゃ〜。
>「クラブもどき」
おお!ぜひお邪魔させていただきますよ。
>「完読レビュー上・下巻」
私はオッケーですよ〜。でも「○○○○レス」とか「夫のアレがナニ」とか書いてあるのに大丈夫でしょうか?(^_^;)
もちきち
2008/02/17 19:11

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