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zoom RSS カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

<<   作成日時 : 2006/08/28 22:23   >>

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イギリスでもっとも名誉ある文学賞、ブッカー賞を受賞した日本人作家、
カズオ・イシグロの新作「わたしを離さないで」を読みました。読売新聞の
日曜版で紹介されているのを読んで興味を持ったのですが、いや、
たまにはハードカバーを読むのもいいもんですねぇ…。





主人公のキャシー・Hは、“提供者”と呼ばれる人々を世話する優秀な
“介護人”
である。キャシーが生まれ育った施設、へールシャム
仲間たちもまた、介護人であり、提供者であった。へールシャムでの
大切な友人、トミーとルースの介護を務めた後、キャシーはへールシャムで
過ごした日々を回想する。そこでは図画工作に極端に力を入れ、毎週の
ように健康診断を行っていた。奇妙な日常を淡々と受けれいれてきた
キャシーが、やがて悟り、そして受け入れた悲しい運命とは…。

キャシーたちの「悲しい運命」がなんなのかは、SFに慣れてる人にはすぐに
わかってしまいそうですが、それでもこの本は充分読み応えがあります。
幼少期から思春期、そして青年期と、キャシーたちの日々は淡々と、そして
美しく紡がれます。キャシーとルースの微妙な友情は、誰でも身に覚えが
あることだと思います。しかし読み進むうちに明らかになるキャシーたちの
未来は、私たちとはかけ離れた、あまりに残酷で、胸が痛くなるものでした。

ラストシーンのキャシーの胸の内がどうであったか。これから読み返すたびに
違う答えが返ってきそうです。




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コメント(2件)

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ここで読んでから、図書館で予約してみました。…188人待ちでした(ようやく借りられた)

新井素子とか筒井康隆とか似たようなテーマで書いてたのあったなあ、でもこっちのほうが内容が絞られてるだけに重たい…
読んだら感想ここに書き込もうと思ったんですけど、重すぎて何も出てきません。
もうちょっとおなかの中で醗酵させておきます…
本の紹介、ありがとうございました。
「カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」...
2007/05/02 22:09
ごめんなさい、レスが遅くなりました(汗)
188人待ち…すごい人気だったんですねー。
設定はぶっとんでますが、「生きる」って何だろう、と考えさせられる作品ですよね。
もちきち
2007/05/16 08:52

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