森下裕美「大阪ハムレット」第2巻

森下裕美さんの「大阪ハムレット」、2巻も読みました。“読みました”
っつってもつい最近の話ではなく、もう何ヶ月も前なんですけどね。
なかなか書く暇がなくて。。。






小学生のヒロ君が「人間死んだらおしまいや」と悟った1巻に比べると
2巻はちょっと地味、というか帯に書いてある“読むと心があったかくなる”
という宣伝文句に素直に同意できない内容でした。確かに読んだ後
心に残るものはあるのですが、「あったかくなる」とひと言で片付けられない
感じです。登場人物は違うのに、1巻に比べると少し内容が大人っぽく
なった、といえばいいのか。。。


「十三の心」
本の世界に閉じこもっている妹と、愛想のいいしっかり者の姉の話。
正直、この姉妹の両親は姉に甘すぎるのではないかと思いましたが、
クライマックスの事件が起きるまでの間に、両親もどうしていいか
わからないくらい傷ついていたのかもしれません。姉は秘密にしていた
つもりのようですが、両親はとっくに気づいていたようですし。個人的に
いろいろ考えてしまう内容でしたが、高校の文芸部の部長さんのキャラに
救われました。

「大阪踊り」
バレエ団をやめて、実家でバレエ教室を開く事になった華子。八百屋の
孫娘のエリカは、華子に憧れてバレエ教室に通いはじめるが…。親子
だからわかりあえるはず、と口で言うのは簡単ですが、親子だからこそ
譲れなかったりわかってほしいと甘えたりしたいものかもしれません。
“ドン・キホーテのキトリのバリエーション(BGM:河内音頭)”がどんなのか
想像つきませんが、エリカちゃんの踊り、見てみたいものです。

「オードリーの家」
1巻にも登場したユキオ君の同級生、太一君の家族のお話。太一君と
今は亡き太一君のお父さん(写真で登場)のビジュアルが強烈で、
「少年アシベ」に出てきたブサイクな双子を思い出しました。お母さんは
美人なのに、なぜあのお父さんと…。結末は単純なハッピーエンドでは
ありませんでしたが、希望の持てる終わり方でほっとしました。お母さんの
話の中に出てきたオバちゃんの話、いつか書いてほしいです。

「カトレアモーニング」
オチが一番微妙な話。主人公はこの後どうなるのか、いい方向に考えたい
ですが、全然そう思えません。トシヤの器のでかさにホロリときました。
それでも幸せにはしてやれないんだねぇ。

「この世界の女王」
リサイクルショップをやってるおじいちゃんの顔が、ハンパじゃなく強面で
それだけでも笑えます。「こういう人、いるいる」って。しかしその強面の
おじいちゃんが
「子供は毎日幸せにしたらなアカンのに」
と嘆く場面には、思わずこっちももらい泣きしてしまいました。母親の
いないよしのが「アタシのお母ちゃんはチャングムや」と想像しながら
眠る場面も切なかったです。しかし、あの隣りのおばちゃんの顔は…
もしかしてあの兄弟の母親か?

3巻も出るのかどうかわかりませんが、またこまめに書店をチェックして
見かけたら買って読もうと思います。ヒロ君のその後も気になるし。




大阪ハムレット 2 (2)

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