今市子「夜と星のむこう」第1巻

もはやすでに忘れかけていた作品、「夜と星のむこう」の第1巻が
連載開始から6年半の時を経てようやく発売されました。当時は
「新連載キター!!」と大喜びで雑誌をチェックしてましたが、今は
もうその掲載誌の名前すら思い出せません…(『アワーズ・ガール』と
いう雑誌でした…)







14歳の少年、深山立一(みやま りゅういち)には兄がいた。兄の龍一
(りゅういち)
は16年前、生まれてすぐに産院の火事に巻き込まれて
死んだ。家族は皆そう思っていた。2週間前、突然『息子さんは生きて
います』と電話がかかってくるまでは。

両親に似ず、言動が怪しい龍一を不信に思う立一。さらに、その龍一に
ついてきた謎の青年、はなぜか立一になつき、

「お前がおれの主人だ」

などと、嬉しいことを…じゃなくてとんでもないことを言い出す始末。彼らが
現れた事で、深山家の歯車は少しずつ狂い始める。さらに龍一の命を狙う
モノまで現れ、巻き込まれた立一は…。

雑誌をチェック(=立ち読み)してた頃(平成13年ごろ)は、これからどんな
展開になるかワクワクして読んでました。とくに町田のおばさんにお袋様
(龍一の養母)がとりついたところは、百鬼夜行抄では見られないダークな
展開に話が進むのかと思い、続きを楽しみにしていたものです。しかしその
うち本屋で掲載誌を見かけなくなって、ばたばたしているうちにその存在を
すっかり忘れてしまってました。今さんの作品でこういう消え方してるの、
探せば他にもあると思います。イタリアと日本のハーフなのに、イタリア語が
全然喋れない青年が出てくる話、あれは何てタイトルでどんな結末がついた
んだっけ??

単行本で読めば、その昔読んでたときには「???」だったこともわかるんじゃ
ないかと期待してましたが、基本的にお話は進んでませんでした。番外編の
過去話で、龍一たちの宿命が語られますが、これはあくまで設定であって
ストーリーではありませんから。深山家の養女で立一の義理の姉の弓絵が、
この宿命の部外者なのか関係者なのかもはっきりしてませんし、深山家の
両親(とくに母親)も、普通の人と言いきれなさそうです。できれば続きを
描いてほしいですが、なんせ間が空きすぎてるので、作者の今さんのモチ
ベーションがどうなってるのか心配です…。とりあえず、6月30日発売の
ヤングキングアワーズに、「夜と星のむこう 外伝」が載るらしいので、それを
読んで判断したいと思ってます。つか、「本編」じゃなくて「外伝」描いてる
あたりでもうヤバイかも…。

6年前の作品なので、絵柄はいまよりいくらかマシです。個人的には
人間(一応)の龍一&立一よりも、どうやら正体は妖怪らしい玄のほうが
ツボでした。百鬼でいえば青嵐、夜刀様系でしょうか。一応人間だけど
開さんもこの系統かな…。


内容と関係ありませんが、この「夜と星のむこう」というタイトルを見るたびに、
「夜と朝のあいだに」を思い出します…若い人にはわかるまい。(←自分も
そんなトシじゃないだろうが)






夜と星のむこう 1巻 (1)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック