今市子「盗賊の水さし」

「岸辺の唄」シリーズの第3巻、「盗賊の水さし」を買いました。このシリーズ、
百鬼夜行抄、文鳥さま、そしてBL…こうして見ると今さんって結構働き者
ですね。見習わなくちゃ…。






「盗賊の水さし」には、水にまつわる4つのエピソードが収録されています。
とはいえもともと「岸辺の唄」シリーズは
“水のない土地の娘が翠湖まで水乞いに行く”
という話から始まっているので、今更といえばいまさらなのですが。しかし
このシリーズを読むと、いかに水が人間の生活にとって大事かがわかります
ねー。蛇口をひねれば水が出てくるのが当たり前、な国に住むありがたさ…。
これってある意味エコマンガ?限りある資源を大切に!!

んがしかし、第3巻は「岸辺の唄」シリーズなのに、エンもジンファも出番が
ほとんどありません。この2人が出ないんだから、スリジャなんかもっと
ありません(2巻のあたりから、その傾向はありましたが…)。

そのかわり、絵の劣化は前作「雲を殺した男」から少し持ち直したみたいでした。
もしくは単に無理をしなくなっただけかもしれませんが。

前置きが長くなりましたが、各エピソードの感想です。
※ネタバレがあるのでご注意下さい。








盗賊の水さし
主人公の名前がサンシクっていうのは、朝鮮(将軍様の支配地にあらず)を
イメージしてるんでしょうか。ちょっと天然っぽい鬼人の娘がかわいい。
水さしの正体(=男の鬼人)を知らずに抱いて寝ていたサンシクに、エンが
「それは気の毒に…」
と言った理由が気になります。水さしが鬼人だったからなのか、男だった
からなのか。

苦い水
水乞いの儀式のために、特別に集められた少数民族。自分達は名誉な
存在なんだと教え込まされて、恐ろしい事をさせられる、というのは実際に
ありそうな話。井戸にいけにえを捧げる儀式が怖かったです。悲しい話
だけど、ラストがほのぼのしてるのが救いかな?

浄土の水売り
中国・朝鮮の昔話にありそうなお話。モチーフにしてるのかも。貧乏でも
清い心がけを捨てないように…。水売りが自分の水源を誰にも教えない
というのが、人間の欲深さを象徴しています。

二つの井戸
対照的な双子の姉妹、シャイナとロイナ。2人の住む町には井戸が二つ
あった。しかしある時、片方の井戸が枯れてしまい…。シャイナがいつの
間に恋に落ちたのかがよくわかりませんでした。というか、誰と恋に
落ちたの?途中までシグ(ロイナの想い人)だと思い込んでました。
ハッピーエンドかな?と思っていたのにちょっと違ってて残念。ま、毎回
毎回同じようなオチにするわけにはいきませんものね。でも最後にジンファが
シグに
「エンだって人間といっしょになってる」
と言ったのには「えーっ!!!」でした。
そんな!!いつの間に!?

エンとスリジャの婚礼が見たかったのに!!

これまで花嫁姿っつったらジンファの女装くらいしか出てないじゃない
ですか~(T_T)

スリジャの花嫁姿、見たかった…(滂沱)



最後にひとつおまけを。もうみんな知ってるかもしれないけど、
「夜と星のむこうに」が6月13日に少年画報社から発売になるそうです。
でもこれって完結してましたっけ…?


盗賊の水さし

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