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zoom RSS 伊坂幸太郎「死神の精度」

<<   作成日時 : 2008/02/23 01:19   >>

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金城武主演映画「Sweet Rain 死神の精度」が来月公開なのに合わせて、原作が文庫になっていたので読んでみました。伊坂幸太郎作品は初めてなので、どんな感じの話なのか予想がつかなかったのですが…。






不慮の死を迎える人間に対し1週間の調査を行い、対象者の死に可否の判定を下す―それが死神の仕事。死神たちはその時々で姿を変え、調査対象となる人間の前に現れる。そんな死神の1人である”千葉”が出会った、6人の対象者とその人生とは―

「死神の精度」は6つの短編からなるオムニバス形式なのですが、いくつかの話はつながっています。映画はどんな風にまとめるんでしょう。6つのエピソードを全部つなげるのは強引過ぎると思いますが。でもそれぞれにいい話だったので、切り捨てるのももったいないしなぁ。

6話それぞれの感想はこんな感じ。(ネタバレあります)





「死神の精度」 対象者は美しい声を持つクレーム処理係の女性。藤木一恵。
「わたし、醜いんです」
「いや、見やすい」
彼女と千葉のロシア料理店での会話が笑えました。でも実際こんなこと言う男がいたらしらじらしすぎてどん引きかも。一恵と音楽プロデューサーがどうなるのか気になったのですが、予想通りの結果でほっとしました。

「死神と藤田」 対象者は藤田という中年のヤクザ。千葉も中年男性の姿をしています。そういえば死神に性別はあるのかな?一応あるみたいだけど。リュークとレムにもあったしね。藤田はいかにも昔カタギのヤクザでかっこよかったですが、どんな最期を迎えたのでしょうか。その時弟分の阿久津がどうしたのかも気になります。

「吹雪に死神」 3話目にして突然話はミステリーに。しかも“密室連続殺人事件”という、ベタ中のベタ。雪に閉ざされた山荘で、どんどん人が死にます。調査のために運悪く(?)居合わせた千葉は探偵役を勤めるのですが…犯人がわかった後、千葉が事件をあっさり丸投げしてしまうオチに脱力しました。ま、これでいいか。

「恋愛で死神」 対象者は若いブティック店員男性。電話に出るときは絶対「はい、○○です」とかって名前を言っちゃだめだなーと痛感しました。この後対象者の思い人はどんな人生を過ごしたのか…?

「旅路を死神」 渋谷で人を殺した青年と千葉の逃避行の話。2人が途中で立ち寄るラーメン屋のおやじが印象に残りました。最後の最後で青年は自分の人生から救われたわけだけど、その前に人を殺しちゃってるからなぁ。そこが残念。

「死神対老女」 対象者は美容院を営む70代の老婦人。第1話からかなり時間が経っているようです。たくさんの死を見てきたからか、彼女は千葉が死神であることをすぐに見抜いてました。まもなく死を迎えるというのに、彼女が取った行動はとてもささやかなものでした。なんでこんなに達観できるのだろう、と思っていたら実は彼女は…。ラストシーン、晴天の海辺で千葉と彼女が交わした会話が切ないです。あれから何十年経っても、彼女は“彼”を忘れてなかったんだなぁ、と。

読み終えてみると、映画(まだ予告しか見てないけど)は原作とかなり設定を変えていることがわかりました。でもクールだけどどこか天然な千葉のキャラクターは金城君にぴったりだと思うので、公開したら観に行こうと思います。


…ところで、この表紙の人って作者ですか?





死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
死神の精度 (文春文庫)

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