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zoom RSS 遠藤周作「沈黙」

<<   作成日時 : 2007/03/17 18:12   >>

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今年、悲願のアカデミー賞をやっと受賞したマーティン・スコセッシ監督が
遠藤周作の「沈黙」を映画化すると聞いたので、久しぶりに読み返しまし
た。遠藤作品は狐狸庵先生のエッセイからシリアスな小説まで、いろいろ
読んでいるのですが、いや〜、今回は重かった…。






島原の乱が鎮圧されて間もない頃。2人のポルトガル司祭、ロドリゴ
ガルペ―は、キチジローという男の手引きで日本に潜入する。粗末な
山小屋で隠れるように暮らしながら、2人は信徒にキリストの教えを説いた。
しかし彼らの存在はキチジローの裏切りによって奉行所に知られることになる。
ロドリゴは信徒達の拷問と殉教を目の当たりにし、背教を迫られるのだが…。

10年前に読んだときも、あまりに重いテーマに「カンベンしてー」と途中でギブ
アップしそうになりましたが、今回はそれ以上に重苦しかったです…。それだけ
内容を理解できるようになった、と思いたいのですが、それほど自分が人間と
して成長できてるとは思えません(^_^;)。多分、前に読んだときは井上筑後守に
対する怒りで頭がいっぱいになっていたけど、今回は年取った分もうちょっと
冷静になって読めたんでしょう。10年前と違って、キチジローの弱さが自分の中
にもあることを自覚しているからかもしれません。

「沈黙」というタイトルは、弾圧に苦しむ信徒に対して神が続けた「沈黙」のこと
だと思われます。けしてスティーブン・セガールの人気(?)シリーズではなくて。

「キリスト教の布教=西欧の侵略」という図式は、理解できます。侵略とは、
そういう風にして始まるものでしょうから。フェレイラ神父の言っていた「日本人
の宗教観」も。日本人は人間と同じ存在をもつものを神と呼ぶ―人間を超えた
存在を神と認める能力がない、だから日本にキリスト教は根付かない、と。
確かに、神話に出てくる神様はとても人間臭いので、日本人には神を人間と
同じレベルで考えるところがありそうです。

でもスコセッシ監督は「最後の誘惑」でキリストに人間的な行為をさせたことで、
様々なキリスト教団体から批判を受けた人ですから、フェレイラとは違う視点で
キリスト教を捉えているかもしれません。もちろん、だからといってスコセッシが
日本人に近い感覚を持っているとはあまり思えませんが…。


沈黙
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