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zoom RSS T.カポーティ「冷血」

<<   作成日時 : 2006/09/15 00:55   >>

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フリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー主演男優賞を撮った、映画
「カポーティ」が間もなく日本でも公開されるわけですが、それに合わせて
カポーティの「冷血」を読みました。それにしても最近のオスカーは、実在の
人物を演じないと獲れない
ようになってるんでしょうか…。





1959年、カンザス州の田舎町で、ある富裕な農家の家族4人が無惨な
死を遂げた。彼らは皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されて
いた。犯人は仮釈放中の若者2人。作者はこの惨たらしい事件の取材に
5年半の歳月を費やし、事件発生直前の被害者家族の様子から、犯人達が
ついに絞首刑に処せられるまでを綿密な取材をもとにまとめあげた―

私は前からカポーティの小説が好きだったのですが、私がこれまで読んだ
のは短編、しかもどこか幻想的な雰囲気を持ったものがほとんどでした。
なのでノンフィクション・ノベルであるこの「冷血」を読み始めた時は、果たして
最後まで興味を持続できるだろうか、と妙な心配をしてしまいました。
しかしノンフィクションといえども、カポーティの描写は繊細で、罪のない被害者
家族の日常、犯人の心理、死刑と裁判をめぐる人々の姿は、他のカポーティの
作品同様に、胸にせまるものがあります。犯人2人の無軌道な犯行と逃走劇を
読むと、それまでに出てきた被害者のクラッター一家の日常を思い出して怒りを
覚えるのですが、その犯人2人の生い立ちや、彼らが出口のない迷路のような
人生にもがいている様子を読むと、やるせない思いに駆られました。

また、被害者と加害者だけでなく、その周辺の人々についても詳しく描かれて
います。殺された家族の住んでた家が競売にかけられる場面は、現実が無常で
あることを痛感します。それは意外なラストシーンにも通じることで、残された
人たちのたくましさを感じるとともに、少しさびしい気持ちにもなりました。

映画のオフィシャルサイトを見ると、映画「カポーティ」は、この「冷血」を執筆中の
カポーティが描かれているそうなので、ある意味映画は「冷血」の裏話的なもの
のようです。高松でこの映画が公開されるかどうかわからないけれど、機会が
あればぜひ見てみたいと思います。機会があれば…去年の「Ray」みたく、
ホールソレイユで都市部で公開が終わった頃にでもやってくれないかなぁ。

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