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zoom RSS ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」

<<   作成日時 : 2006/08/26 00:28   >>

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新潮文庫の夏の100冊から、ゴールディングの「蠅の王」を買って
読みました。あともう1冊読まないと、Yonda?君のマスコットがもらえ
ない…でも新潮の100冊って、もう既にあらかた読んじゃってるん
ですよねぇ…。





未来における大戦のさなか、イギリスから疎開する少年達を乗せた
飛行機が爆撃をうけ、南太平洋の孤島に不時着した。大人のいない
無人島で、少年達は隊長を選び、秩序のある生活を始める。しかし
日が経つにつれ彼らの性格は獣のような凶暴性を帯び、内部で対立が
起きる。最初に隊長になった少年ラーフは自らの隊長としての権限を
主張するが、やがて対立は闘争へと発展し…。

物語の冒頭で、金髪の少年ラーフがメガネをかけた喘息持ちの少年
ピギーをからかっていたときは、この2人の力関係がその後
どうなるかまったく予想がついていませんでした。ラーフは理知的で
カリスマ性があって、リーダーとして少年達をひっぱっていくのだろうと
思えたからです。しかしそんな彼も、無人島で助けを待つうちに、文明的な
人間の思考を失っていきます。ラーフとピギー以外の少年達もそうです。
彼らが変化していく過程が極端ではなく、むしろ自然に感じられる描き方を
されているのにぞっとしました。

クライマックスまでの盛り上がりと、ラストの淡々とした流れは対照的ですが、
果たして外の世界と少年達の世界にどれほどの違いがあるのか…。外の
世界も対立と闘争が戦争という形で行われているわけですから。むしろ規模が
大きいだけ、少年達の世界より厄介かもしれません。そしてその世界に住む
私たちは…。

ところで、この本を本屋で手に取ったとき、隣においてあったのはジュール・
ヴェルヌの「十五少年漂流記」でした。無人島で暮らす少年達の物語、という
点は共通してますが、それ以外はあまりに違いすぎるこの2作品、並べて
置いといていいものか…。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この作品かなりえぐいよな…
お姉さま
2006/08/26 23:19
>お姉さま
うん。読むと気が滅入る…。
ついでに、毎日風呂に入れる生活に感謝する。
もちきち
2006/08/27 00:03
かなりえぐいけど、15少年漂流記系の「がんばれば明るい未来がまっている!希望と勝利、団結」みたいなおこちゃま向けの正しい本しか読んでなくて、この本手に取ったときはがつんと一撃くらいました。子供にいつか読ませたい本の中に入ってるけど、「宝島」すら読んでくれないのよ、うちの子…
「ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」」...
2006/08/28 13:51
>???さん
>がつんと一撃
冒頭、ラーフが出てきたときには「この子がリーダーになって仲間をひっぱってくのかな?」と思ったのですが、そうではないとわかったときは衝撃的でした。まさに「がつん!」です。
>子供にいつか読ませたい本
大人と子供では感想もかなり違うでしょうね。頑張ってください!
もちきち
2006/08/29 00:01

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