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zoom RSS 井上靖「風林火山」

<<   作成日時 : 2006/06/30 00:19   >>

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今年の大河ドラマ「功名が辻」はまだ後半に入ったばかりですが、
ひとあし先に来年の大河の原作を読んでみました。なぜかというと
この前「国盗り物語」を読んでたら、気になることが書いてあったから
です。それは何かと言うと…




上杉謙信は男色家

という1節でした。そういえば昔中井貴一主演で武田信玄をやったとき、
柴田恭兵の謙信のまわりにやたら小姓がいたような…しかも来年の
上杉謙信はGacktなわけですし。というわけで、急いで本屋でこの
「風林火山」を手に取ったワケです。そして読み終わってみると…

謙信出てこねぇ。

もちろん武田信玄の出てくる話なので、謙信は何度も信玄と戦うわけなん
ですが、セリフとか登場する場面とか、一切なし。以前「功名が辻」の
サブタイトルで「信玄の影」というのがありましたが、それに近かったです。
ただし、影だけとはいえそこは井上靖、ヘタに登場させるよりよっぽど色濃く、
存在感のある影ですけれど。来年の大河で、この“影”にどんな実体が与え
られるのか、楽しみであります。

さて、私のヨコシマな期待が砕け散ったところで、普通の感想を。
主人公の山本勘助は武田信玄の軍師としてドラマや映画でよく取り上げ
られていますが、この勘助が信玄に召抱えられたのは五十の坂を過ぎてから
でした(実際のところどうなのかわかりませんが、とりあえずこの小説では)。
ということは、来年の大河では始まってすぐに

宗像コーチの老けメイク

が見られるんでしょうか…って、せっかく大河の主役になったのにそれは
かわいそうですね。なんか脚色するんだろうな。信玄の軍師となった勘助は、
諏訪頼重を謀殺し、その娘の由布姫を信玄の側室とします。頼重を謀殺した
うしろめたさからなのか、勘助は由布姫の息子勝頼をなんとしても信玄の
跡継ぎに据えたいと願うのですが…。

勘助が出てきたときからすでに「人間五十年」を過ぎていたことからもわかる
ように、この小説、すごく短いです。「功名が辻」は大して長くない原作に
「国盗り物語」から拾ってきたネタを混ぜ合わせてなんとかしのいでいますが、
井上靖はこの「風林火山」以外に戦国時代をテーマに何か書いてるんでしょう
か。もしそういうのが無かったら、この「風林火山」はかなり個性的な内容なので、
他の作家の書いた軍記物と絡ませたら変なドラマになっちゃうと思うんですが。
それとも来年はひさしぶりに半年で終わるのかな?

勝頼を信玄の跡継ぎにするために、勘助は信玄が他の女に子供を産ませない
ように色々画策するのですが、ことごとく信玄に裏をかかれているのがおかし
かったです。信玄がまだ手をつけていないと思っていた娘に、すでに子供が
2人もいたのには笑ってしまいました。今年の大河の主役の一豊君にも少しは
見習ってほしいものです。

勘助は武田家に仕官するために、板垣信方に取り次いでもらうのですが、この
時のやり方がかなりえげつなくて、果たしてNHKはこれをどう料理するつもり
なのやら。でもこの信方を演じるのは、なんと我らが千葉真一。千葉ちゃん、
これが大河初出演だそうで。この人は勘助の数少ない理解者の1人として
描かれてました。なので千葉ちゃんはかなり出番がありそうです。
これは期待大です。

というわけで来年の大河ドラマのことを念頭に読んでしまいましたが、最強と
謳われた武田の騎馬軍団の見事な戦いぶりや、上杉謙信との川中島の戦い
の描写はかなり読み応えがありました。これが映像化されるのかと思うと
今から楽しみです。撮るほうは大変だと思いますが。…はっ!
今年の大河の合戦シーンがショボイのはそのせい?

来年のために予算をとってあるのか。仕方ないなあ、もう。
(仕方ないですませていいのかどうか…)

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